乳癌の検査にはマンモグラフィーが用いられます。その結果を通知する際に必要なのがカテゴリー分類です
マンモグラフィー(mammography、乳房X線検査)とは、乳房の触診でしこりや皮膚のひきつれ見つかった時に、癌かどうか調べるために行なう検査です。また、装置そのものを指すこともあります。乳癌検診は今まで乳房の視触診が行なわれていましたが、これだけでは不十分であることが分かり、厚生労働省の指導によってマンモグラフィーが徐々に普及してきています。
| KK-0537-02マンモグラフィー用検診衣 MG-100 |
マンモグラフィーを用いた乳癌検診では、最終的に要精査か精査不要かの判定を出すことになります。その際、あまりにも漠然とした判定、例えば2段階では、読影者の意図が十分に表現されません。同じ要精査でも、癌をあまり疑っていないのか、典型的な癌であると判断しているのかで、その後の対応が異なってくるからです。また、読影結果と検診結果を解析する際にも2段階の判定では不十分となります。
そこで、マンモグラフィー所見の悪性度を5段階で表現する試みがなされました。マンモグラフィー検診の精度管理に有用であるという報告を受け、アメリカ放射線学会(ACR)は、5段階のカテゴリー分類を標準化。それを日本でも導入し、今日に至っているそうです。カテゴリー分類には「検診用」と「診療用」があります。
カテゴリー分類は画質やポジショニングを評価し、読影不能または可能かの判定を行います。カテゴリーとしては「カテゴリー1」=異常なし(negative)、「カテゴリー2」=良性(benign)、「カテゴリー3」=良性、しかし悪性を否定できず(benign but malignancy can't be ruled out)、「カテゴリー4」=悪性の疑い(suspicious abnormality)、「カテゴリー5」=悪性(highly suggestive malignancy)と分けられます。
マンモグラフィーでは、独特の微妙な画像の読影技術を要求されるため、訓練を受けた医師でなければ正しく診断することは難しいそうです。また、これは撮影する技師にも言えることであり、特別な経験や知識が必要になります。このためほぼ各国のそれぞれに、マンモグラフィの撮影、診断に関わる技師や医師への専門の教育訓練や、専門医・専門技師の資格制度が用意されています。
マンモグラフィー検診においてカテゴリー3の「精密検査が必要」と言われた方は、主に次の3つのいずれかの原因によって引っかかってしまうことが多いようです。それは「FAD(局所的非対称性陰影)」、「腫瘤」、「石灰化」という3つ。ただし精密検査が必要だからと言って、必ずしも乳がんがあるとは限りません。あくまで「疑い」ですので、あまり悲観的にならずに再検査に臨みましょう。